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都市計画関連のまちづくり 制度−法令・条例・用途地域などの動き
●2004年11月28日(日)13:00〜17:00、日野市新町交流センター1階ホールで、「日野市まちづくり条例フォーラム〜まちの作り方・守り方・はぐくみ方〜」が開催され、筆者も参加した。 ●日野市では昨年まちづくり条例について学習する「まちづくり講座」「まちづくり寺子屋」を開催し、まちづくり条例に関する市民提案を募集。これらの提案をもとに公募市民12名、学識経験者4名、関係課職員13名の計29名で構成される「市民まちづくり会議」で検討を重ね、条例案の骨子を作成。さらに詳細の検討を重ねて「まちづくり条例素案」ができあがった。今回のフォーラムはこの素案のお披露目・議論が目的であった。 ●日野市のまちづくり条例素案の特徴は、(1)基本となる『標準高さ』と地区計画などによって地域ごとに緩和可能となる『最高高さ』という2段階の絶対高さ制限を設けること、(2)斜面地マンションの規制の導入(地上・地下あわせた階数制限)、(3)商工業の活性化、(4)の内の保全・活用型まちづくり計画制度(5)地区・テーマ型・推進地区それぞれのまちづくり計画制度・・・などである。特に(1)の絶対高さについては意見交換の中でも多くの意見が出された。市民まちづくり会議でも最も議論となっている部分のひとつであり、現在も数値などについては議論が継続中であるという。 ●フォーラムは大きくは2部構成となっており、第1部「日野人のまちづくりの作法」ではまちづくり条例の制定プロセスと内容の説明と意見交換、第2部は市民まちづくり会議のメンバーの他に狛江市役所職員、練馬区まちづくり条例区民懇談会メンバーを招いてパネルディスカッションが行われた。 ●前半の説明はまずパワーポイントを使って市民まちづくり会議のメンバーからいくつかの項目に分けてリレー方式で概要説明が行われ、いったん休憩に入った。この間に質問・意見・問題提起などがポストイットで提出され、意見交換のもととして模造紙に分類された。休憩後は条例案の中でも特徴的で言葉による説明だけでは分りにくい「地区まちづくり計画の手続き」と「開発協議の手続き」について、プロジェクターでイラストを投影して、市民まちづくり会議のメンバーなどがアフレコのような形でセリフを入れるという紙芝居方式でのシミュレーション型の説明が行われた。「以前演劇方式で発表したこともあるが、今回は準備期間が短かったこともあり、紙芝居方式にした」とのことであった。最近はこういったプレゼンテーションを分りやすく・楽しいものに工夫する動きが起こっているという話も聞くが、やはり言葉だけで延々と説明されても分りにくいことは筆者も感じており、このプレゼンテーションは非常に楽しく見させていただいた。こういった工夫はぜひ各地で行われることが望まれる。 ●会場からのポストイットの質問は協力してくれたコンサルタントにより整理、紹介され、いくつかのくくりごとにパネリストの方に回答・コメントをいただくということになったが、まとめ方や発表の仕方が非常にきれいで手際よくまとまっていたため、スムーズな回答が行われた。その場でのコメントなどもサイドの壁を使って逐次まとめる方式をとっていたため、会場に後れて到着した人などにも議題や話の流れが分りやすくなっていた。 ●後半のパネルディスカッションは7名のパネリストと1名のコーディネーターが前段にたっていたこともあり、ひとりのコメント時間はあまり多く取れなかった。また、会場とのディスカッション時間も短くなってしまった点は少し残念な点といえる。 ●フォーラムのチラシに載っている案内図によると、駅前の大通りから容易に会場にアクセスできそうだったので意気揚々と大通りを歩いていたところ、高架になっている大通りからは直接会場にアクセスできず、結局高架下の出入り口にたどり着くために、隣の団地一棟を含めて街区を3/4周ぐるりと回り込む羽目にあい、時間ぎりぎりで日野駅に降り立った筆者は、冒頭の市長挨拶をちょうど聞き逃す格好になってしまった。 ●会場はそれなりに盛況ではあったが、市民まちづくり会議に関わった市職員なども多かったようで、一般市民参加者がどの程度いたかはよく分らなかった。意見交換やパネルディスカッションでも今後の課題として「どうやって若者や子どもの参加者を増やし、巻き込むか」ということが議論となったが、会場にも残念ながら筆者よりも若い世代は学生としての参加者程度しか見受けられず、日野市民の若者の姿は見かけなかったようである。他市からの参加者からも同様の質問があったことからみても、やはりこれは各地共通の課題のようである。 ●この素案は日野市まちづくり部都市計画課のホームページ(下記URL)からダウンロードすることができ、12月28日(火)まで意見や提案の受付をしている。今後のスケジュールとしては、提出された意見なども踏まえて最終的な修正・条例案をつくり、最速で来年3月の議会に付議、制定したいとしている。また、寄せられた意見については1件1件回答をしていくつもりとのことで、法令や制度・計画についての行政のアカウンタビリティが求められている現在の流れに対して、自ら積極的に実践していこうという姿勢が感じられる。 日野市ホームページ まちづくり部都市計画課(まちづくり条例素案) (東京ランポスタッフ・深田 祐子) |
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