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まちづくりニュース

市民参加・協働のまちづくり
第13回豊島区自治基本条例区民会議開催
2004/11/25


●2004年11月20日(土)午後1〜4時、豊島区民センター5階音楽室にて、第13回豊島区自治基本条例区民会議が行われた。筆者は傍聴した。

●第9〜11回の区民会議では、条例に盛り込むべき内容の検討を、(1)区民の定義、権利・責務、(2)自治・コミュニティ、(3)参加・協働、(4)議会・行政運営の4グループに分かれて検討した。また、第12回では、上記のいずれのテーマにも属さない、「前文」「総則」について検討したようである。

●筆者の傍聴は、第10回以来であったが、この日到着してみて驚いた。開会時間の午後1時になっているというのに、まだ10名も集まっていない状況であった。筆者がこれまで傍聴した回では、20名前後が出席しており、登録メンバー40名のうち約半数が出席というのが常態化していたと言える。
 結局、この日は10名(ほかに学識経験者の「助言者」2名)の出席しかなかった。事務局にも聞いたが、最近は出席者が少ない傾向にあるという。

●そのような減少気味の出席状況は、議題にも表れていた。
 この日は、条例に盛り込むべき「内容」については一休みして、今後の「進め方」を考える回であった。運営委員会と事務局(行政)でまとめた「今後の進め方について」という資料の説明があり、出席者1人ひとりの考えが聞かれた。
 「1.区民会議の現在の状況について」では、第9〜11回のグループ討議のまとめ方がグループによってバラバラであること、また、運営委員会が4名しかいないにもかかわらず仕事の負担が大きいこと、などが司会の運営委員より説明された。なお、この日の運営委員の出席は、この司会者1名のみであった。
 「2.中間のまとめについて」では、これまでの議論の結果が形になっていないため、メンバーのモチベーションが下がりつつあること、当初この日(11月20日)に区民への発表を予定していた「中間のまとめ」を、今後どのようにまとめるかを決める必要があることが、運営委員より説明された。
 「3.区民フォーラムについて」では、「中間のまとめ」を区民に説明する「区民フォーラム」や、その区民フォーラムの前段として、区内各所に出向いて行う「出前説明会」の案が、運営委員より説明された。

●出席者からは、区民会議の現状への認識については、運営委員会と同様の考えが示された。人数が減ってきて、残っているのはセミプロや興味の強い人であり、区民会議というよりは1つのグループになってしまっている、という認識を示すメンバーもいた。
 「中間のまとめ」をどのようにまとめるかについては、具体的な意見はメンバーからは出なかったが、助言者がいくつかの可能性を示した結果、「前文」については区民会議全体で合意できるものを早急にまとめ、グループごとに討議してきた「本体」部分については、全体で合意する時間はないであろうから、グループ間で書式やレベルを整えるところまでやるということに決まった。
 「前文」の作成方法については、各グループで1案ずつ作って調整する、各グループから1名ずつ出して起草グループを作る、作りたい人が案を出すといった意見が出されたが、最終的には、この日出席者の半数程度を占めていた(前回は逆に少なかったらしいが)「議会・行政運営グループ」が案を作って提示する旨を申し出て、そのように決まった。
 「本体」部分の書式とレベルについては、これまで各グループが討議結果としてまとめていた資料から、事務局が「中間のまとめ」用に「仮に」作ったという書式に落とし込んでみた結果、「参加・協働グループ」のものが最も収まりがよかったとのことで、「参加・協働グループ」のまとめ方をモデルにすることになった。
 「区民フォーラム」については、今後の会議日程や「中間のまとめ」作成のスケジュールから考えて、1月下旬に開催する予定である。「中間のまとめ」作成が順調に進捗すれば、「区民フォーラム」での問答を想定しての「模擬フォーラム」も行う予定であるという。また、年内に「前文」を固めたら、年明けから「出前説明会」を行い、自治基本条例の意義を伝えるとともに、「区民フォーラム」の宣伝をしたいとのことであった。
 ただ、自治基本条例への区民の関心はいまいちというのがメンバーの印象であり、「区民フォーラム」にはそれほど人が来ないのではとの予想もあるため、「出前説明会」は「区民フォーラム」後も行う必要があるのではとの意見もあった。

●筆者は、グループ分けや「中間のまとめ」までのスケジューリングなどを行った、第8回も傍聴していた。そのときは、運営委員の手際のよい司会でトントンと話がまとまっていったが、グループ間の討議レベルを合わせることや、グループ間の討議結果の調整がどう行われるのかについては、筆者も注目するところであった。
 事務局(行政)の下支えもあって、「中間のまとめ」の書式は何とか見えてきたが、いかんせん出席者が減少して、「区民会議で条例案をつくるぞ」という勢いや迫力が減退している印象は否めない。大人数での長丁場の作業では、小さな成果を少しずつ積み上げていくことが、集中力を維持する秘訣とされるが、区民会議の場合も、そのような立て直しが必要かもしれない。
 区民会議の舵取り役である運営委員会のうち、この日は司会の1名しか出席がなかったというのも、問題かもしれない。運営委員会で検討した案を提示して、今後の進め方を話し合ったわけだが、ほかにサポートする運営委員がいなかったこともあり、進行の手順に適切さを欠く場面もあって、助言者や事務局から指摘を受けるなど、気の毒な面もあった。
 この日、メンバーの発言にも繰り返し表れていたが、区民会議の成果物としては、以前いったん合意したかに見えた、条例案を「要綱」レベルにまとめることではなく、「条文形式」にまとめることに決まったという。「条文形式」までやるのならなおさら、適切なスケジューリングと気持ちのうえでの勢いが必要になってくる。
 自治基本条例の案を、公募による市民会議が「条文形式」で示した例には、多摩市と大和市があるが、いずれも、その後の市長部局、市議会での検討の出発点として申し分のないレベルのものであった。豊島区では、職員によるプロジェクトチームも同時進行しており、区議会にも8名(自民2、民主2、公明2、共産1、ネット1)からなる研究会ができたという。区民会議が、それらの組織と切磋琢磨していけるような案を提示できるか、これからが正念場である。

●次回は、12月7日(火)午後6時30分〜8時30分、豊島区民センター5階音楽室にて、「議会・行政運営グループ」が作成した案をもとに、「中間のまとめ」の「前文」を検討することをテーマに、開催される。

 豊島区ホームページ 自治基本条例のホームページ

「第6回豊島区自治基本条例区民会議開催」「第7回豊島区自治基本条例区民会議開催」「第8回豊島区自治基本条例区民会議開催」「第10回豊島区自治基本条例区民会議開催」「第17回豊島区自治基本条例区民会議開催」「豊島区の自治基本条例づくり、区民会議案まとまる」もご覧ください。

(東京ランポスタッフ・庄嶋 孝広)

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