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市民参加・協働のまちづくり
・2004年7月26日(月)午後7時〜9時30分、中野区役所4階庁議室にて、第5回仮称中野区自治基本条例に関する審議会が行われた。筆者は傍聴した。以下では、後日、自治基本条例担当職員に電話取材した内容も合わせて、報告したい。 ・この審議会は、2004年5月19日から始まり、10月末を目途に、自治基本条例に盛り込むべき内容を、区長に答申することを目的としている。学識経験者4名と公募区民4名の合計8名で構成されているほか、行政職員3名も同じテーブルについて議論に加わっている。 ・第1〜2回は、中野区が自治基本条例を策定することになった背景、他自治体で策定された自治基本条例などについて知る機会とされた。第3回以降は、審議会で議論してほしい事項を事務局がまとめた、「中野区の自治基本条例の構成案」に沿って議論がなされてきた。 ・「公益通報制度」については、通常議論となるような、職員が内部告発によって不利益を受けない、という議論にとどまらず、今後は協働の場面などで、区民が協働相手の職員を告発することがあるのではといった意見(区民より)や、指定管理者制度が本格化すると、行政サービスを提供する民間業者も告発の対象になるのではないかといった意見(職員より)が出された。 ・「区民の不利益救済制度」では、問題解決のための専門性を持つ救済機関の設置の必要性のほかに、救済機関が分野ごとに分かれていると区民にはどこに持って行けばよいか判断しづらいので、区民の申立てを振り分ける窓口機能も必要であるという意見(区民より)も出された。また、申立てが新しい政策づくりにつながるような、「発議」「提起」の機能も持つことが必要ではとの意見(学識者より)もあったが、それは「不利益救済」ではなく、「区民参加」のなかに位置づけることに落ち着いた。 ・「9 情報の共有」では、法律家の学識者の提起をきっかけに、持っている情報の公開を拒まないという「情報の公開」とまだ正式な文書になっていない情報も共有しようという「情報の共有」とは性質が異なる、との整理が会長によってなされた。「情報の公開」は、「個人情報の保護」と合わせて、「8 行政運営」の事項とするのがふさわしく、「情報の共有」は、「10 区民の参加」の事項として扱うのがふさわしい、ということになった。 ・「10 区民の参加」では、「中野区でこれまで行ってきた区民参加のしくみ」という資料が提示され、「1 区の基本的な方針・計画を策定するにあたっての区民参加」「2 施設の建設とその運営にあたっての区民参加」「3 事業の実施にあたっての区民参加」などに分類して、これまでの参加のしくみが整理された。 ・この審議会の議論の進め方には、一定のパターンがあるようだ。区民、学識者、職員のそれぞれが、自分たちの立場を活かして、「構成案」に対する問題提起をする。それを、会長(廣瀬克哉・法政大学法学部教授)が、うまく論点を整理して、議論の行方を見定めながら、合意事項を確認していくという流れである。傍から見ていての議論のわかりやすさは、会長の巧みな議論さばきによるところが大きいと言える。 ・もちろん、少ない人数で議論すれば、それだけ会議成果(答申や条例案など)の周知・浸透の努力が必要になってくる。答申後は、庁内で条例素案が作成され、パブリックコメントを経て条例案が作成され、議会に提出される。また、答申が出た段階で、シンポジウムも開催する予定であるという。 ・なお、会議の基礎資料として、「自治基本条例と関連のある条例・規則・要綱等」という、一種の「例規集」が配布されているが、委員が中野区の制度の現状を踏まえて議論するのに、大変重要な役割を果たしていると言える。「構成案」の各事項の脇には、関連する条例等の名称が挙げられており、この「例規集」を参照することで、すぐに内容が確認できるように工夫してある。 ・筆者は、都合がつかず出られなかったのだが、第6回審議会は、8月5日(木)にすでに行われている。前述した通り、「構成案」から落ちていた、NPO等の「新しい公共」を担う主体との「協働」について、2004年6月に策定された「市民の行う公共・公益活動支援方針」や、それに基づいて今後策定される予定の条例などの説明を踏まえて、議論がなされたという。 ・なお、「仮称 中野区自治基本条例に関する審議会」についてのホームページは、8月中旬に設置される予定とのことで、設置され次第、リンクを貼りたい。 (東京ランポスタッフ・庄嶋 孝広) |
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