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まちづくりニュース

市民参加・協働のまちづくり
こらぼ大森夏まつり第3回実行委員会開催
2004/6/23


・2004年6月18日(金)午後7〜9時、大田区区民活動支援施設(こらぼ大森)の多目的室にて、こらぼ大森夏まつり第3回実行委員会が開催された。
 筆者は、実行委員ではないのだが、地域とNPOによる協働の実践例として注目しており、取材を兼ねて参加した。

・こらぼ大森は、以前のニュースでもお伝えしたように、廃校になった旧大森第六小学校の施設を活用して今年4月にオープンした、シルバー人材センター、協働支援施設、子ども交流センターなどが入った施設である。区立の施設であるが、それぞれNPOが運営に関わり、また地元住民を中心とした運営協議会が設けられるなど、区民運営が行われている。

・そのこらぼ大森の全体イベントとして、7月25日(日)に夏まつりを行うことが運営協議会で決まり、運営に関わる団体や2階の貸事務室に入居している団体などによる、実行委員会が立ち上げられた。5月7日(金)に行われた第1回実行委員会の様子は、以前のニュースでお伝えした。
 第1回のときは15名程度の参加であったが、その後の呼びかけで、この日の実行委員会には、地元のいくつかの町会も含め、40名くらいの参加があった。

・この日は、まず、大田区との共催が決まったことの報告があった。区が共催となるのは、区施設であるこらぼ大森を、開催中は夏まつりのために専用できるようにするためということであった。また、区報(7月11日号)にも優先的に掲載されることになった。

・次に、企画案の確認と調整があった。校舎棟やグラウンドでの団体による活動紹介ほかの企画展(昼のみ)、グラウンドでの模擬店(昼夜とも)、体育館でのダンスやスポーツ(昼のみ)、そしてグラウンドでの盆踊り大会(夜のみ)などが確認された。
 限られた模擬店のスペースをめぐっては、「模擬店全体のスペースをもっと広くできないか」「そのスペースではテントが入らない」といった意見が噴出した。他の企画との関係上、「模擬店全体のスペースは広げられない」と事務局(運営協議会)が譲らなかったため、出店時間帯や必要スペースの違いを出店者同士でうまく調整することになった。
 盆踊り大会は、事務局案では体育館で行うことになっていたが、盆踊りの企画団体がグラウンドを希望したことや、「夜のメインイベントである盆踊りはグラウンドでやる方がよい」といった声が続出したことから、グラウンドで行うことに変更された。
 議論のなかで、模擬店のテントや盆踊りの照明など、機材の話が出た。基本的に機材を持っていない事務局は、機材を提供できないことを前提に企画案を練っていた様子であったが、参加者のなかから、「テントだって照明だって町会が持っている」「機材がないからダメと考えるのでなく、持っている人が提供すればよい」「みんなに投げかけて実現していくのが、実行委員会の場でしょう」と言った意見が相次いだ。上で見た企画案の修正は、このような参加者の意識に支えられたものであったと言える。

・最後に、実行委員の顔ぶれが充実するまで保留してあった、実行委員会の役員決めがあった。他薦のあったのはいずれも町会の壮年層の人たちであったが、地域の様々な仕事を抱えていることを理由に引き受け手が出なかった。
 最終的には、運営協議会の会長・副会長・メンバーなど、「暫定的に」事務局を務めてきたメンバーが横滑りして、委員長・副委員長(2名)・総務・会計・広報で構成される役員になることになった。

・筆者は、地域とNPOの協働の実践例として、こらぼ大森そのものにも、また、初めての全体イベントとなる夏まつりにも注目している。
 この日の様子を見る限り、やはり試みの初期に当たる現時点では、町会をはじめとする地域のパワーが牽引役になっている。企画案をめぐる議論でも、発言したのは地元のいくつかの町会の人たちばかりであったし、役員決めで他薦されたのも町会の人たちばかりであった。こらぼ大森ができてから地域外からやってきたNPOの人たちに比べ、もともと人的なネットワークのある地域の人たちが中心になるのは、当然と言えば当然である。また、機材の話でもわかるように、町会には様々な資産を持っているという強みもある。
 地域社会を安心・安全で信頼して暮らせるものにしていくには、地域とNPOの協働が重要であることは、多くの人が指摘しているところである。もはや段階としては、その実践のなかで格闘しながら、地域における協働の「勘所」を、地域とNPOのそれぞれが見出していくところにあると言える。
 初めての夏まつりをつくる過程では、地域社会に根を張ってきた町会ほかの地域団体のネットワークが基盤となり、そこにNPOも新参者として加わって、まずは見習いをさせてもらうという印象である。誰が何を得意としていて、誰が何をできるのかを、身をもって体験するよい機会になっていると言えるだろう。

・なお、今後は、模擬店、体育館、校舎棟他の3つの企画ごとに関係者会議を開いた後、夏まつり直前にもう一度、実行委員会の全体会合を行って、7月25日(日)の夏まつり当日を迎えることになる。

 大田区ホームページ 大田北地域行政センターのページ (区民活動支援施設の情報があります)

「大田区区民活動支援施設『こらぼ大森』オープン」「こらぼ大森夏祭り第1回実行委員会開催」
  「大田区区民活動支援施設・こらぼ大森をフィールドワーク」もご覧ください。

(東京ランポスタッフ・庄嶋 孝広)

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