市民参加・協働のまちづくり
| こらぼ大森夏祭り第1回実行委員会開催 |
2004/5/14
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・2004年5月7日(金)午後7〜8時半、大田区区民活動支援施設(こらぼ大森)の多目的室にて、こらぼ大森夏祭り第1回実行委員会が開催された。
筆者は、実行委員ではないのだが、取材を兼ねて参加した。
・こらぼ大森は、以前のニュースでもお伝えしたように、廃校になった旧大森第六小学校の施設を活用して今年4月にオープンした、シルバー人材センター、協働支援施設、子ども交流センターなどが入った施設である。区立の施設であるが、それぞれNPOが運営に関わり、また地元住民を中心とした運営協議会が設けられるなど、区民運営が行われている。
・そのこらぼ大森の全体イベントとして夏祭りを行うことが運営協議会で決まり、運営に関わる団体や2階の貸事務室に入居している団体などによる、実行委員会が立ち上げられた。
この日は、運営協議会による原案をもとに、活発な意見が出され、企画のイメージが形づくられていった。日時は、7月25日(日)の午後1〜8時とし、午後5時を挟んで、昼の部と夜の部に分ける。昼の部は団体の活動紹介や施設案内などを行い、夜の部は模擬店が出て、伝統芸能が披露されることになりそうである。
昼の部では、日頃こらぼ大森で活動している団体だけでなく、筆者とともに「おおたパートナーシップ会議」で委員を務めていた、NPO法人人道目的の地雷除去支援の会(JAHDS)や、フリースクールを運営するNPO法人東京シューレも参加する。いずれも校庭を使った企画だが、JAHDSは地雷探査の実演を行い、シューレは子どもたちが町工場などの協力を得て造ったミニトレインに、お客さんを乗せて走らせる。
また、運営協議会が、地域の人たちが回収してきたアルミ缶と引き換えにクーポン券を発行し、模擬店での購入などに使えるようにする。このクーポン券は、夏祭りだけでなく、その後もこらぼ大森に関連して使えるようにしたいという。
・実行委員会開催の周知が十分でなかったこともあり、この日は15名の参加であったが、今後、地域の学校や他の区民運営の施設にも呼びかけて、実行委員会の構成を厚くしていくという。
むしろ、この日面白かったのは、性急に実行委員長を決めてしまわずに、次回もっと実行委員会の顔ぶれが充実してから決めようという柔軟な対応をした点である。
また、運営協議会の会長や役員を務める地元町会長も参加していたのだが、NPOから出てきている人たちとのやりとりは実にスムーズであった。こらぼ大森が開設されるまでの準備段階で、地元町会とNPOなどが一緒になって施設活用を検討してきた経緯もあり、文化の違う両者が話し合える素地ができていることを感じた。
・この実行委員会の事務局を務めているのは、2階の協働支援施設の運営スタッフをしている、坂井和恵さんと中野真弓さんである。坂井さんは旧「おおたパートナーシップ会議」の委員、中野さんは大田区での筆者の市民活動仲間であり、お二人とも地元在住の方である。
お二人の話では、オープンしてからの1ヶ月、地域でも少しずつこらぼ大森が知られてきたという。ただ、いままでにないタイプの施設であるため、「何ができる施設なのか」という質問を、まずはよく受けるのだという。そのため、実行委員会では、今年の夏祭りは、こらぼ大森を地域や区民の皆さんに知ってもらい、理解してもらう機会にしようという目的の設定がされた。
そう言えば、こらぼ大森に行くとわかるのだが、出入口を通るときは、「あいさつ」なしでは許されない。黙って通ろうとすると、受付窓口から、スタッフの「こんにちは」「お疲れ様です」といった声が飛んで来るからだ。坂井さんの話では、ある日の夕方、事務作業についつい気をとられていたところ、学校帰りに4階の子ども交流センターに寄った小学生が、窓口まで来て「ただいま」と大声で言ったという。コミュニケーションの基本は「あいさつ」だと言うが、こらぼ大森では「あいさつ」は、子どもにも守られる常識となっている。こんな温かな施設運営ができるのも、「地域のおいちゃんおばちゃんがやっているからこそ」(中野さん談)なのであろう。
・余談だが、大田区には、2001年11月にオープンした文化活動の支援施設である「大田文化の森」というのがある。こちらも、区民15名(うち公募8名)を定員とする運営協議会がある。
たまたま先日、文化の森のまちづくりプロジェクト講座の企画相談を受ける機会があったのだが、運営協議会の人たちが面白いことを言っていた。それは、「文化の森は、かなり自由にさせてもらっている。区長に直属している強みであり、庁内では一種の特区だ」とのことであった。とかく決まりに縛られて融通が利かないのが役所の世界だが、首長が決断しさえすれば、日常の固い仕組みから抜け出て新たなチャレンジができることを物語る話である。
こらぼ大森も同様の「特区」であり、区民が自分たちの力でどこまでまちづくりをできるかが試されている場だと言える。
大田区ホームページ 大田北地域行政センターのページ (区民活動支援施設の情報があります)
大田文化の森運営協議会ホームページ
※ 「大田区区民活動支援施設『こらぼ大森』オープン」、「こらぼ大森夏まつり第3回実行委員会開催」、
「大田区区民活動支援施設・こらぼ大森をフィールドワーク」もご覧ください。
(東京ランポスタッフ・庄嶋 孝広)
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