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都市計画関連のまちづくり 次世代都市構想研究会 第1回次世代都市構想研究会 議事要旨 日時:2002年4月27日(土) 14:00〜16:00 会場:東京ランポ事務所・地下会議室 参加者(15名):蔵方博史、K、清水孝彰、〆野啓子、白藤一博、野田哲平、松宮綾子、横畠奈緒子【一般】 伊藤久雄、庄嶋孝広、辻利夫、早川淳、林和孝、深田祐子、山内洋【理事、スタッフ】 参考テキスト:『現代倫理学の冒険 社会理論のネットワーキングへ』(川本隆史) 創文社 『ポストリベラリズム 社会的規範理論への招待』(有賀誠ほか編) ナカニシヤ出版 テーマ:現代規範理論の構図 報告者:早川 淳(東京ランポ理事) 現代規範理論とは、あるべき世界について述べるグランドセオリーである。まちづくりを考えるうえでのバックボーンとして考えておく必要がある。今回は、川本隆史、有賀誠らの著作にあった整理をもとに見ていきたい。(※詳しくは、レジュメを参照のこと。) 1つめは、福祉国家を支える思想である。功利主義の福祉国家は、欲求充足の最大化を正義とするが、欲求充足のために他者を犠牲にすることもあり得る。ロールズが考えるリベラル福祉国家では、正義は異なる世界観の間の合意により導かれるものであるとされる。 2つめは、福祉国家批判の思想である。リバタリアニズムの思想であり、政府の事業は全て民営化できると考える。あらゆる強制は排除されなくてはならず、課税さえ否定される。 3つめは、コミュニティを基礎とする思想である。国家が福祉を供給しているのが一番の問題であり、コミュニティをベースにするのがよいと考えるコミュニタリアニズムである。あらゆる時代や地域に妥当する「よさ」はなく、みんなで決めるから「よい」のであり、みんなで決めたことを実現しようとするのが個人の倫理であると考える。 4つめは、民主主義を重視する思想である。手続的正義について考えるものであり、ハーバーマスの審議的民主主義など、様々なラジカルデモクラシーの潮流がある。 5つめに、そのハーバーマスの社会理論の展開を見る。出版の普及による公論の拡大が、ブルジョワ社会を成立させたという「公共性の構造転換」のほか、話し合う手続きを徹底的に広めることで、教養と余暇を持った一部の人だけで支えられていた公共性を人民全体で共有できる、「手続きとしての人民主権」が確立されるといった考えがある。報告者としては、ハーバーマスの考え方を、本来は合意形成=政治の場である、都市計画に生かせないかと考えている。 参加者同士の議論 報告にあったコミュニティを基礎とする思想などをきっかけに、行政や都市計画においてコミュニティはどう定義されているかについて、参加者の間で議論がなされた。 ・国交省の都市再生にコミュニティの視点はない。なぜなら所管する課がないから。 ・自治体計画は、コミュニティの実態は問わず、従来からの地域割りを使用している。 ・住区協議会で有名な三鷹市は、中学校区をコミュニティの単位にした。 ・防災や都市公園は、地域を区分する必要性の高い行政分野である。 ・もとは神社の氏子を核にした自然村であろうが、都市化によって境界があいまいになった。 ・近年ではテーマ型コミュニティも出ているが、都市計画では地域性は持たざるを得ない。 ・コミュニティカルテを積み上げて総合計画を作ってきた三鷹市も、それが行き詰って、今回は全市的な公募会議である、市民プラン21会議で取り組むことになった。 ・コンパクトシティは、地域で生活圏が成り立つように施設の物理的な配置も考えるもの。 (東京ランポスタッフ・庄嶋 孝広) |
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