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事業報告


市民参加・協働のまちづくり 相模原市地域福祉計画ワークショップ2002
相模原市地域福祉計画ワークショップ2002報告


 2002年10〜11月にかけて、相模原市地域福祉計画ワークショップ(以下、WS)が行われた。このWSは、2003年度に本格的なWSを開催するのを前に、試験的な意味合いで行われたものである。
 
筆者は、このWSで下記の業務を行った。実際に企画・運営を行うのではなく、社協職員が中心となって実施するのを、アドバイザーとして支援した。
 (1)初期企画相談…面談にて、WSの目的や全体プログラムの企画について相談を受ける。
 (2)ワークショップ出席(4回)…WSを見学し、反省会で講評を行い、次回の相談を受ける。出席した地区 ⇒ T地区、S地区(各2回)
 (3)随時相談…電話、eメール等で、随時相談を受ける。
 
ここでは、このWSで行われたことのうち、皆さんの参考になりそうなことを、いくつかご紹介したい。

・ WSのタイプという点では、T地区が、参加者自身の経験をもとに意見を出し合う「集団ヒアリング型」であったのに対し、S地区は、参加者が高齢者、障害者、子どもを疑似体験しながら、想像で意見を出し合う「疑似体験・教育型」であったと言える。
 
その結果、T地区は、S地区に比べ、早い段階から議論が具体化した。今回のように、純粋な一般住民と言うより、ボランティアや民生委員など、普段から地域活動をしている住民が参加者のほとんどという場合には、各自の活動経験をもとにアイデアを出し合うための「集団ヒアリング型」の方が、成果が大きかったのではないかと考える。

・ ファシリテーターは、コーディネートをする能力と、テーマに対する専門知識の、両方を持っていることが望ましい。その意味で、地域福祉計画WSのファシリテーターを、社協職員が務めたことは、まさに適材適所であった。
 
社協職員は、普段から住民向け福祉講座で講師を務めるなどの蓄積があり、住民との対話能力が高い。また、顔見知りの参加者が多いことも、コーディネートするうえで有利に働く。そして、地域福祉に関する専門知識も豊富であるため、参加者から情報提供を求められた際にも、臨機応変なやりとりが可能であった。

・ KJ法(ポストイットに意見を書き出す手法)を行った際、参加者自身がポストイットの分類を行った点が、とてもよかった。KJ法を経験したことのある参加者から、分類は誰か1人がまとめてやるものだ、という指摘も聞かれたが、結果としては、参加者自身がやったことで様々な効果があった。
 
まず、全ての人が、他の人が出した意見に目を通すことである。どのような意見が出ているかを共有することは、議論が盛り上がるための下地となる。また、率先して分類を行う人が現れ、グループを引っ張ってくれることである。参加者のなかに、コーディネートをする人が現れることは、WSの成功の秘訣の1つである。

・ これまでKJ法を行うWSを数多く見てきたが、ポストイットを分類して、傾向を眺めたら、それで終わりというパターンが非常に多かった。しかし、今回は、一通り出た意見を見て、補足をしたり、傾向を確認した後に、議論をする時間を十分にとっていたりしたことは、とてもよかった。

・ 最終回で、ある参加者が「地区のボロを出し合っているみたいだな」と言ったとき、他の参加者たちから「ボロを出さないと、よくなるものもならないよ」という発言があった。
 
このように、WSという機会は、その地域で、各自が何となく意識しながらも共有されていない課題を洗い出すことになり、その解決に向けて住民自身が動き出すきっかけとなる。

(東京ランポスタッフ・庄嶋 孝広)

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