第1回小委員会 審議内容(速報)

 社会資本整備審議会 都市計画・歴史的風土分科会 都市計画部会 第1回都市交通・市街地整備小委員会が開催されました。
 東京ランポ関連の齋藤、小泉、林の3委員は、いずれもこの都市交通・市街地整備小委員会に入りました。

【開催日時】 2002年5月16日(木)15:00〜17:00
【開催場所】 国土交通省都市・地域整備局局議室

【議事次第】 1. 開会
        2. 議事
         (1) 委員会の議事運営について
         (2) 委員長互選、委員長代理の指名
         (3) 委員会の議事の公開について
         (4) 「便利で快適な都市交通の実現と良好な市街地の整備」について
         (5) その他
        3. 閉会

【審議内容 速報】

(0) 都市・地域整備局長の挨拶

  今年2月の社会資本整備審議会中間とりまとめをもとに作成した、都市再生関連の3法案を今
 国会に提出し、3月には「都市再生特別措置法」と「都市再開発法等の一部を改正する法律」が
 成立し、現在審議中の「建築基準法等の一部を改正する法律案」も、5月から6月にかけて成立
 する見通し。
  本年度は、「21世紀型都市再生のビジョン」については、3つの小委員会に分かれて審議してい
 ただくことになった。都市交通・市街地整備小委員会では、戦後50年でできた日本の都市を、今
 後50年100年かけてどうつくり変えるか、また、国の財政も厳しいなか、民間の力をどう引き込ん
 でいくかについて、考えていただきたい。概算要求のため、7月までに中間とりまとめを出してい
 ただくのをご理解願いたい。

(1) 委員会の議事運営について

  小委員会の議事運営については、社会資本整備審議会令及び運営規則に特段の定めがない
 ため、事務局より案が示され、承認された。内容は以下の通り。

   小委員会の運営については、社会資本整備審議会令及び同運営規則に準じて、次のとおり
  進めることとする。
    1. 小委員会に委員長を置き、委員の互選により選出する。
    2. 委員長は、議事運営を行う。
    3. 委員長に事故があるときは、あらかじめその指名する委員が、その職務を代理する。
    4. 小委員会は、委員長が招集する。
    5. 小委員会は、委員の三分の一以上が出席しなければ、会議を開くことができない。
    6. そのほか、小委員会の運営に関し必要な事項があれば、必要に応じ、随時定める。

(2) 委員長互選、委員長代理の指名

  委員長に東京工業大学名誉教授・黒川洸委員が選出され、委員長代理に横浜国立大学教
 授・小林重敬委員が委員長より指名された。

(3) 委員会の議事の公開について

  事務局より案が示され、承認された。内容は以下の通り。

   都市交通・市街地整備小委員会の議事は、プレスを除いて一般には非公開とする。また、議
  事録については、内容について委員の確認を得たのち、発言者氏名を除いて国土交通省大臣
  官房広報課及びインターネットにおいて公開することとする。

(4) 「便利で快適な都市交通の実現と良好な市街地の整備」について

 4-1 スケジュールについて(事務局より)

   7月の中間とりまとめまでに4回開催する。1回目(本日)はフリーディスカッション。2、3回目
  は、事務局で作った案について、ディスカッション。4回目は、まとめ。日程は、以下の通り。
    第2回 5月27日(月)15:00〜17:00
    第3回 6月20日(木)10:00〜12:00
    第4回 7月8日(月) 15:00〜17:00

 4-2 都市交通・市街地整備に関する国の現状認識(事務局より)

     都市交通及び市街地整備の現状と課題 資料5-2(図表を除いて掲載)

 4-3 委員の主な質問・意見−カテゴリー別(○委員、●事務局)

  「コンパクトな市街地」における都市交通について
   ○ 事務局が提示している、「コンパクトな市街地」とはどのようなイメージか?
   ● 従来は都市の人口増に対して、都市の外延的拡大で応えてきたが、広がった都市では移
     動も大変であるし、自動車の利用も増えて環境への負荷も大きくなるため、マズかったと
     言える。やはり、いろいろなものがまとまっている都市の方がよい。また、都市計画道路
     の完成率が低いことも、コンパクトな都市になって、郊外でつくらなくて済むようになれば解
     決する。
   ○ コンパクトになると、全体的な交通量は減るかもしれないが、一部にボトルネックとなるよう
     な高密度な道路ができてしまう。コンパクトな都市では、歩く人や自転車に乗る人が増える
     と言うが、自動車が多いと歩きも自転車もイヤ。
   ● 人と自動車を混在させないような、道路のつくり方を目指したい。
   ○ 自転車は、自動車に対しては被害者だが、人に対しては加害者である。市長をやってい
     る経験からすると、これらの共存には20mの幅が必要だが、私の市では最大でも22mであ
     る。LRTについても、通すほどの道幅がとれない。
   ○ 都市を立体的に利用すれば、LRTも自転車も可能である。LRTは上からぶら下げる形も
     あるし、自転車だってぶら下げられる。立体的にして空いたところには、緑を置くとか、掘
     割を復活させるとかする。
   ○ 広い道路というのも、高齢者にとっては、大河をカヌーで渡るようなもの。品川区に
     お休み石というのがあるが、横断歩道の途中にお休み石が必要になってしまう。ま
     た、広い道路のあちらとこちらでは交流も生まれなくなる。道路も効率的に流すとい
     う発想だけではダメではないか。(齋藤)

   ○ 都心で生活するスタイルが増える一方で、これまでのような郊外で生活するスタイルも残
     るだろう。都心回帰が進むということは、通勤電車の混雑も減るということで、郊外の人に
     とっても快適になる。

  これからの市街地整備について
   ● 工場跡地などを利用するのは簡単だが、すでに細分化されている土地は大変であり、こ
     れまでは地方公共団体主導で取り組んできた。今後は、公共が民間を支援しながら導くと
     か、地域提案型でやっていく必要がある。
   ○ 土地区画整理事業は、地価の上昇を前提にしたシステムであり、今後の市街地整備を実
     現する仕掛けを考える必要がある。
   ○ 保留地を処分して事業費に当てるという手法は、今後は成り立たない。密集市街地を解
     消するには、高齢化対策であるとか、様々な予算をパッケージ化して当ててもらいたい。
   ○ 相続でどんどん土地が細分化しており、いざ利用しようと思っても集約が大変である。土
     地バンクのような、土地を集約しておける仕組みが必要ではないか。
   ○ 道路整備で行われているPI(パブリック・インボルブメント)を、市街地整備でも行う
     ことを提案したい。そのためには、誰もが情報を容易に入手できなくてはならない。
     また、調査や合意形成などのソフトな部分にもきちんとお金を出して、NPOがその段
     階を担えるようにしてもらいたい。(齋藤)


  まちづくりにおける市民の役割について
   ○ 市民がまちづくりに動き出しているという意見が聞かれるが、市長の私から見て、地域の
     人が動き出したという気はしない。行政が主導して、市民参加を行うことはやってきた。だ
     が、個人財産に関わる話になると、市民は自分たちでは解決できないので、土地の集約
     は公共がやらなくてはならない。(信頼のおける)ディベロッパーがやってくれるというのな
     ら任せられるが。
   ○ 市民はダメと言われると、NPOとして黙ってはいられない。仕事で一日中まちづくり
     のことを考えている行政と、別の仕事をしながらまちづくりも行っている住民の間に
     は、当然パワーギャップがある。以前は、まちづくりで市民と言えば、地権者だけだ
     ったかもしれないが、現在は、総合的にものを考える人たちも大勢いる。(齋藤)

   ○ 市民主体のまちづくりや市民参加は重要であり、私の市でも市民と一緒にやっていくクセ
     がついている。言いたかったのは、市民は、財産に関わる問題を解決するのは苦手とい
     うこと。区画整理をやるにしても、市民の集まりだけでは資金面などで継続できないので、
     ディベロッパーならよいという言い方をした。私の経験からは、コーポラティブハウスが、い
     まのところ限界だろう。
   ○ アメリカのCDC(コミュニティ・ディベロップメント・コーポレーション)のように、専門性
     を持ったNPOが事業を行っているものもある。事業者や行政だけでなく、NPOでも事
     業を担えるということが、齋藤委員の言いたかったことだろう。(小泉)


  今後の進め方について
   ○ 都市交通や市街地の「あるべき姿」とそれを「実現する方法」というテーマに分けて考える
     必要があるだろう。
   ○ こうすればこうなるのではという仮説を、事務局に提示してもらって議論するやり方
     が必要である。また、先ほどのテーマの切り分けには賛成であるが、「合意のとり
     方」というテーマも加えていただきたい。(小泉)

   ○ 大都市では都心回帰や郊外との関係といった問題があり、地方中小都市では中心
     市街地再生という問題がある。これら2つは、分けて議論した方がよい。(小泉)

   ○ 今後の議論では、高齢社会にどう対応するかを考えるべき。後期高齢者は、自転車に乗
     ることも無理である。
   ○ 次回からは、事務局が論点(仮説)を示して議論をするということでいきたい。また、本日
     欠席した委員の意見も聞いておいてほしい。(委員長)

  齋藤委員の発言(上記以外)
   ○ 都市に関することが縦割りで行われているため、様々な分野を横断した第三者機関
     を自治体に設け、そこが決定したことを実施するようにする。また、都市計画審議会
     の委員にもっと市民がなれるようにしたり、公聴会をきちんと開催するようにしたりす
     るなど、都市計画決定手続への市民参加を進めなくてはならない。(齋藤)



社会資本整備審議会第1回都市交通・市街地整備小委員会議事録(国土交通省)
http://www.mlit.go.jp/singikai/infra/city_history/city_planning/city_traffic/1/city_traffic_.html
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