目的指向性と財源指向性および活動同士の相乗効果、差別化や優位性の追求という点から、いくつかの活動をリストアップした段階で、不十分でも、3年先、5年先のNPOの事業ミックスのイメージを考えてみましょう。もちろん、実際に事業をスタートしてみると期待していた財源が活用できなかったり、思わぬ財源が現れたりするのが常ですが、常にイメージする訓練は必要です。
そのイメージを描きつつ、次に、団体立ち上げ時における優先事業を決める作業を行います。
中核となる活動が、それだけで事業化できる(つまり資金的に自立できる)ようなら、それを事業として開発していくことにとりかかるべきです。中核となる活動がそれだけでは資金的に自立できる見込みがない場合は、その活動と相乗効果があり財源が見込める事業を、並行してか、少し後に立ち上げることを念頭において、最初の事業開発をしていきます。
この時のポイントは、最初の事業開発で培ったノウハウを、第二の事業開発で別の製品へと加工して、違う利用者に販売したり、助成金をとったりするということと考えるとわかりやすいでしょう。
たとえば、アルコール依存症の人の相談活動をはじめた団体が、そこで培った依存症の人への対応の仕方や家族が心がけなければいけないことなどの専門的知識を本にして、病院や、依存症の人が家族や親類にいて対応に悩んでいるような一般の人に売るという方法です。
もちろん、この事業が軌道に乗るまでは立ち上げ資金などで活動を支えることになります。