助成金や補助金、委託事業に依存した経営をしているとさまざまなリスクが発生することは前節で述べました。このリスクを回避するためには、それ以外の財源をいかに開拓するかが重要となってきます。
それは、会費や寄附金、そして委託事業以外の対価収入です。これらの資金は、団体が一定使途を自由に決められること、団体の管理費をまかなえることから、NPOの世界では「自己資金」と呼ばれているものです。この自己資金をどう確保するかが経営の大きなテーマとなります。
ただし、寄附金も、特定目的のために集めた場合はその目的に拘束されますから、注意が必要です。
目的を継続的に達成していくためには、団体の継続可能性を担保していかなければなりません。この継続可能性というものは、この自己資金をどれだけ確保できているかに大きく左右されてきます。NPOの経営では、団体の管理費や固定費をきちんと把握し、それを超える自己資金が確保できているかどうかが一つの経営指標となります。
もちろん、会員も増減しますし、対価収入も寄付も増減します。だから、それらの資金が確実に継続可能性を保障するということにはなりません。しかし、ある程度NPOの活動が軌道に乗ってくると、会費や寄付金、対価収入は減ると言っても、よほどのことがない限りいきなり激減することはないものです。もちろん、何もしないと会員も寄付も減るだけですから、継続してもらう努力や新規会員などを獲得する努力は欠かせません。
団体の継続性を考えて、資金のミックスを考えていきましょう。