NPOの経営においては、常に新しい事業や製品を開発していく必要があります。それにはさまざまな理由があります。
一つは、NPOの競争環境の存在です。NPOが社会にアピールできる事業を生み出せば生み出すほど、他のNPOや政府、企業などもその事業へと参入してきます。財源からの選別も強化されます。すると、その事業をさらに発展させた新しい事業を生みだしていくか、まったく別の事業を生みだしていくかという選択に迫られます。
財源側のニーズも新しい事業を望む傾向があります。助成財団の助成とか、行政のモデル事業の委託などでは、審査要件によく「先駆性のあること」という条件がついています。NPOには社会変革の役割が期待されているからです。また、時代のトレンドにあった事業が望まれる傾向にもあります。市民の寄付や会員になるにも、時代のニーズに合っている事業に自然と注目が集まるものです。
事業や製品の発展のサイクルも、事業開発の必要性を要求します。いや、地域で地道に環境保護をしたいので、事業開発などはできないと言われる方もいるかもしれません。しかし、地域の環境もどんどん変化していったり、活動にもっと資金が必要になってくるのはよくあることです。その場合、新しい財源を開発するためにも、事業開発をしていく必要が生まれてきます。
どのような活動でも、事業開発や製品開発抜きには発展や継続は考えられません。NPO経営の根幹は、企業と同様、事業開発や製品開発を連続していくことにあるのです。