(15)NPOの競争環境を理解する

NPOの事業は競争社会の中にある

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資金作りという点で見た場合、NPOの世界は、基本的に競争の世界です。

介護保険事業などでは、企業や社会福祉法人との競争がすでに大きな関心事となっています。

それだけでなく、環境保全や人権擁護、平和の推進といった一見競争とは縁がないかのように見える活動であろうとも、いったん「事業」となれば、そこは競争の世界となってきます。

たとえば、環境保全の事業を行おうと考えて、助成金を助成財団に申請するとします。助成財団の多くは、公募で申請を受け付けていますから、そこでは、他のNPOとの助成金をめぐる競争が発生するわけです。その助成金を取れるかどうかで、活動ができるかどうかが決まってくるとなれば、いやが応でも競争に勝たなければなりません。勝つと考えると、助成財団に、自分のNPOの活動がより他のNPOの活動より価値があると認識してもらわなければならないわけですから、他のNPOの活動よりもより価値がある活動を提案しなければならないということになり、活動の間での競争にもなっていくわけです。

会員や寄付を集めることでも同様です。社会には問題が山のようにあり、それは環境保全や人権擁護といった一つの分野だけをとっても、さまざまな問題があります。市民や企業は、さまざまな問題に取り組むNPOから、頻繁に、寄付や会員になってくれるような依頼を受けています。けれども、市民や企業の寄付金や会費にあてられる資金には限界があります。ある寄付者は、「寄付をするならより価値ある寄付をしたい」と言っていました。同じ金額でも、より効果があり魅力的な活動へ寄付したいと考えている人たちがたくさんいます。この人たちに寄付や会員になってくれることを求めるのならば、NPOの活動は競争環境にあることを理解する必要があります。

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