NPOがどう事業の資金を作って、どう使っていくかという視点から、事業モデルを見るとき、「生産型」と「消費型」とでも呼ぶべき2つのタイプがあることを理解しておくことが重要です。(この呼称はもう少し検討が必要だと思いますが、ここではとりあえずこう呼びます)
生産型というのは、製品を販売したり利用してもらえばもらうほど、事業が拡大し、資金も集まるようなタイプの事業モデルです。先に述べた野鳥観察会の開催などは、この事業モデルです。製品が利用されればされるほど、収入と支出が拡大していく形態です。企業が商品を販売するのと同じなので、理解しやすいと思います。この事業モデルの場合、企業で使っている「損益計算」や「損益分岐点」といった考え方が利用できます。
一方、消費型というのは、ある事業をするのに、最初からまとまった資金をつくる必要があり、資金を作ることと事業の遂行が分離している事業モデルです。たとえば、ある河川の環境調査をすることを企画したとして、300万円の資金が必要だとします。すると、助成金や寄付金などで、まず300万円を作って、それから調査を行うというような事業の形態です。
この助成金が後払いであったとしても、また、寄付を集めながら事業を遂行していくにしても、基本的には「消費型」であるといえます。
この消費型においては、まず事業を遂行するには、いくらかかるのかという経費の見積もりが重要になってきます。そして、その経費をまかなえる資金をどうやって集めるかを考えるという手順になるわけです。
生産型と消費型の2類型は、事業開発などにおいて重要な概念となってきます。