まちづくり交流会2002開催
7月14日(日)に世田谷区等々力の産能短期大学で「まちづくり交流会2002」が開催された。これは東京近郊のまちづくり団体が一堂に集まり、交流する場を提供しようと昨年から始まった催し物で、東京ランポも昨年同様、出展団体及び実行委員会として参加した。
今年の出展団体は18団体、参加者は77人でほぼ昨年と同規模となった。出展団体の内約4割は今年初めて参加した団体で、新たな交流の幅が広がっていることを感じた。
<参加団体>
○大牟田・荒尾炭鉱のまちファンクラブ
○グリーンネックレス
○小金井・まちづくりの会
○狛江・まちづくりの会(とんぼの会)
○自立支援センターふるさとの会
○せたがや街並保存再生の会
○代官山地域の良好な生活環境を守る会
○多摩川まちづくりネットワーク
○玉川まちづくりハウス
○調布まちづくりの会
○東京ランポ
○東京理科大学・渡辺研究室
○場助っ人
○練馬まちづくりの会
○まちづくりに夢をつなぐ市民の会
○未来につなぐ大田まちづくりの会“まち丼”
○向島学会
○ワニワニ情報局
ポスターセッションと参加団体の自由交流
交流会は、12時15分開会から17時15分閉会まで5時間にわたって開かれた。初めに出展団体が各自の活動をまとめたポスターを展示した前で活動紹介を行った。そのまま参加者同士の自由交流時間が設けられ、質疑応答、情報交換など活発に交流が行われた。
その後、玉川まちづくりハウスの林泰義さんが、80年代後半からの世田谷区の市民まちづくりの概略を、手づくりの年表などを使いながら紹介した。
グループフォーラムと全体交流会
引き続いてA、B、Cの3つのグループに分かれてフォーラムを行った。各グループのテーマは次の通り。
A:まちづくり・NPO・NPO法人とは
B:まちづくりNPOの活動基盤の形成整備を考える
C:道路とまちづくり
グループディスカッション後、全員が一堂に会して全体交流会が行われた。会場となった産能短大の佐藤百合子教授から簡単な挨拶と、担当するコミュニティ実務コースの紹介があり、その後各グループフォーラムからの簡単なまとめと報告が行われ(ランポスタッフが参加した、B、Cグループの概略は2ページ参照)、まちづくり交流会は閉会した。
全体を通して明るく自由な雰囲気の中、活発な意見交換や議論が展開され、多くの団体が交流できるよい機会となった。
■グループフォーラム概要
Bグループ(まちづくりNPOの活動基盤の形成整備を考える)
最初に、山谷地域で活動する自立支援センターふるさとの会から、生活保護を受ける高齢者のグループホーム施設として民家を借り上げ、1階に要介護者が入居し、2階をヘルパー養成所として就労意欲のある路上生活者を中心に資格取得の支援を行っていること。その際、養成コース参加費用を1階で介護を行うことでまかなう、労働と賃金・入居費用の工夫、資格取得後は自立し、通過施設としての役割を持たせること、山谷地域の他のNPOとの連携をつくって、地域の人・カネ・モノが共にうまく回り始めていることなどが紹介された。
次に、練馬まちづくりの会から、会員がやりたいことを行うというスタンスを取ることで、各自の活動は活発に行われるが、人材・資金共に分散してしまうこと、調査や市民参加に対する行政からの積極的な財政支援が必要であること、都市計画などの計画策定時には対案を出すことを義務化すべきで、その際NPOが活躍する場面ができるのではないかといった問題提起が行われた。
その後の議論の中では、世田谷まちづくり資源開発会議から、日本のまちづくりはマーケットがはっきりしていない、まちづくりNPOの評価が難しいことなどの問題点が挙げられ、ソーシャルマーケティングをかけ、ここにきちんとお金が流れることを一般化すべきではないかとの提案や、向島学会から、他力の資金・内部のやりたいことばかりにこだわるのではなく、外部団体にとってもメリットが得られるようにすれば参加・協力してくれる団体はたくさんあり、外部を巻き込む工夫が必要なのではないか、といった提案がなされた。
〔報告:深田 祐子(東京ランポ)〕
Cグループ(道路とまちづくり)
開会にあたって、司会担当の佐々木さん(狛江まちづくりの会)から、「都市計画道路は、都市計画決定されてから何十年もたっているものが多く、また市民の生活に大きな影響を与える。この分科会では、道路をみる視点、外郭環状道路で始まったパブリックインボルブメント(PI)協議会などについて議論したい」とあいさつ。まず、5人の参加者から話題が提供された。
榎本さん(練馬まちづくりの会)からは、練馬区で3月の補正予算と14年度当初予算で調査費がつけられ、外環に関連する調査が行われていること。高井さん(三鷹市議会外郭道路特別委員会)からは、99年に特別委員会の設置目的から「建設中止に向けて」が削除されたこと。久保さん(調布、みどりと道を考える会)からは、調布保谷線沿道の2.2km(調布区間)の協議会の様子。江崎さん(世田谷、喜多見ぽんぽこ会議、PI協議会委員)からはPIや国や都の情報提供の問題点。栗林さん(成城地域フォーラム、PI協議会委員)からはPIの進行役を都の課長がやっていることの問題点、などが主に話された。
その後、林泰義さん(玉川まちづくりハウス)がファシリテーターになり、ポストイットを使って参加者全員からの意見が集約された。意見の多かった課題は、@道路のあり方、API協議会のあり方や課題、B行政のデータ、予測のあり方、C行政からの情報提供のあり方、D地域コミュニティの課題を重視すべきであること、などであった。また、「時のアセスやゼロベースからの議論を」「忙しすぎて時間の余裕がない」「素朴な疑問をどうクリアすればよいか」などの率直な意見が出され、「早期着工、完成」を望む意見も出された。
外環PI協議会は、次回から「必要性」の議論が始まるとされる。PI協議会の行方とともに、合意形成のあり方が注目される。
〔報告:伊藤 久雄(東京ランポ)〕

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