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外資系大手経営コンサルティング会社→市民活動法人 東京ランポ |
| 市民活動法人 東京ランポ |
調査スタッフ 庄嶋 孝広 |
| 「将来が楽しみな若者が私のところにいるんですよ」 昨年末、市民活動法人東京ランポの前理事長の新井美沙子さんから彼の噂を聞いた。まだ20代ながら、とても仕事のできる人物らしいとの評判だった。それから半年後、本人である庄嶋孝広さんに会う機会を得た。 会って5分ほどで彼の持つ能力の高さを実感することになった。質問に対する受け答え、自分自身や仕事に関することをクールにプレゼンテーションする能力は同世代のレベルを軽く超えていた。正直言って、「このような若くて優秀な人材がNPOを転職先として選ぶ時代になったのか」という新鮮な驚きを感じざるを得なかった。 庄嶋孝広さんは、福岡県糸島郡志摩町の出身で、この6月で27歳になったばかり。慶応義塾大学経済学部を卒業後、外資系の大手経営コンサルティング会社に就職。主に情報システム構築の業務を担当市、約3年間在職した。また、そのうち1年間は、世界各国に拠点を持つ同社のアメリカにある中央研修所にスタッフとして派遣されるという経歴も持っている。 庄嶋さんは、前職について「給料は高いし、成長性もある、周囲に優秀な人が大勢いて大正解でした。でも自分のやりたいこととは違っていいました。」と振り返る。 アメリカでの生活を体験した彼は、次第に都市計画や地域づくりに関われる仕事への興味が大きく膨らんでいったという。そして、そのミッションを具体化すべく大学院への進学、都市開発に関われる企業、まちづくりNPOの3つを転身先として考えるようになる。 「都市計画や商店街経営といったまちづくりの手法が有効な場では、これからNPOが主体となる」という結論にたどりついた庄嶋さんは、情報収集の末、「市民活動法人東京ランポ」の存在を知り、2000年2月から会社を休職してボランティアスタッフとして働き始める。東京ランポの活動に手応えを感じた彼は、その後コンサル会社を退職し、正式にスタッフとなった。 「東京ランポでは、自分の主義主張を仕事の中でストレートに発揮できます。個人的にはこうなのだけれども、仕事だから仕方がないという場面が少ない。若くても自分なりのやり方で仕事ができます」 庄嶋さんの1年目の仕事の成果は、この5月に発刊された「市民参加の新しい扉を開く―市民公募委員制度の実態調査と提案」の報告書にみることができる。トヨタ財団の2000年度市民活動助成を受けて行われたこのプロジェクトでは、調査・分析で中心的な役割を果たした。 「今は自治体行政全般における市民参加、市民自治というテーマについて、調査して、制度・政策提言をする活動が中心ですが、自分はまちづくりの手法を使う現場を持ちたいと考えています」 現在は東京ランポが受託した相模原市が進めるパートナーシップ型まちづくりのモデル事業の一つである公園整備事業を担当し、プロジェクトの進行管理を任されている。 営利・非営利にこだわらずに自分のミッションの実現に向けて、まちづくりの現場を求めていく庄嶋さん・彼の活躍の舞台は無限に広がっている。 |